
簿記って難しそうで、最初の一歩がなかなか…

看護師に簿記は必要なの?

キャリアアップや副業をしていく上で簿記の知識は役立ちます。
看護師として働きながら、こんな悩みを感じたことはありませんか?
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副業を始めたけど、確定申告がよくわからない
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将来、今の収入だけで大丈夫か不安になる
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病院経営の「お金の話」になると、ついていけない
私自身、看護師として20年以上働いてきましたが「お金の知識」が足りないことにずっとモヤモヤしていました。
そんな中、リベラルアーツ大学のYouTubeがきっかけで簿記3級の勉強を始めました。
出典:リベラルアーツ大学
この記事では、私自身の体験談も交えて、看護師が簿記を学ぶ5つのメリットを徹底解説します。
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看護師に簿記は必要?意外と知られていない3つの理由
看護師は「数字に弱い」と損する
数字に弱い看護師は、現場で信頼されにくくなります。
なぜなら、報告や判断に根拠がなく、「なんとなくで動いている」と見なされるからです。
医療の現場は、ケアだけでは成り立ちません。
物品の在庫、人件費、患者数と収支のバランスなど、見えないところで“数字”が看護を支えています。
キャリアアップにも「数字力」が求められる
キャリアアップにも「数字」を読んで判断する力は欠かせません。
主任や師長などの管理職になると、避けて通れないのが「予算管理」や「コスト意識」です。
病棟の物品費、人件費、加算の仕組みなど、現場のマネジメントには数字の理解が欠かせません。
簿記を学ぶことで、こうした経営的な視点を持つことができ、看護師としてのステージアップに直結します。
「副業」「投資」でも数字は武器になる
副業や投資を始めたとき、数字が読めないと損していることにすら気づきません。
簿記の知識は、まさに“収入を守るためのスキル”でした。
収入が出たのは嬉しいけれど、確定申告?経費?源泉徴収?わからない言葉だらけで焦ったんです。
「もっと早く会計の知識を学んでおけばよかった」と本気で思いました。
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看護師が簿記を学ぶ5つのメリット
① 副業に強くなる!確定申告の理解が深まる
副業を始めるなら、まず身につけておきたいのが「簿記の知識」です。
なぜなら、確定申告や税金の仕組みを正しく理解できるから。
ブログやライターなどで少しずつ収入が出てきたとき、税金のことが全然わからなくて不安ばかりでした。
簿記を学んだことで、
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「売上」「経費」「利益」の流れが理解できる
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帳簿の意味や青色申告のしくみがわかる
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税理士さんとのやり取りもスムーズになる
など、確定申告に必要な基本がしっかり身につきました。
副業で収入が増えると、税金のミスや損をしやすくなります。
でも簿記を学べば、数字の流れが「見える化」されて安心感が増します。
「副業で稼ぎたい。でも税金が不安…」という方こそ、簿記の学びが一歩を後押ししてくれますよ。
副業で収入を得たい看護師には、簿記の知識は確定申告の土台になります。
② 「数字がわかる人材」として差別化できる
数字を使って説明できる人は、現場で一目置かれます。
カンファレンスや上司への報告でも、「思考力がある」「信頼できる」と評価されやすくなるからです。
医療現場では、経験や感覚で動くことが多いからこそ、数値で根拠を示せる人は強く差別化されます。
数字に強いというだけで、あなたの発言力・存在感がぐっと高まるのです。
③ 家計・ライフプランに応用できる
簿記を学べば、家計管理やライフプランにも役立ちます。
数字に強くなることで、「お金の流れ」を客観的に見える化できるようになるからです。
私自身、以前は感覚でやっていた家計管理が、簿記を学んでから次のように変化しました。
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固定費・変動費・資産の分類が明確に
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老後資金や教育費のシミュレーションが可能に
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無駄な支出にすぐ気づけるように
看護師の仕事だけでなく、人生そのものの設計にも活かせる──それが簿記の大きな魅力です。
④ 起業・フリーランスにもつながる
「いつかは独立したい」「自分のサービスを持ちたい」──そんな看護師にとって、簿記は強力な武器になります。
開業届や確定申告、売上・経費・利益の管理など、すべてに“数字の力”が求められるからです。
たとえば、訪問看護の個人事業主や、オンライン講座・コンサル・ライター業で起業する場合でも、簿記の知識があれば、自分でお金の流れを把握できます。
私自身も、将来オンラインでサービスを展開したくなったとき、「簿記を知っている」という土台があるだけで、安心して準備ができると感じています。
⑤ 管理職・委員会でも「一目置かれる存在」に
数字を使って現場の課題を説明できる人は、委員会やリーダー業務でも一目置かれます。
「忙しい」「人が足りない」と感覚で訴えるだけでなく、業務量やコストを数値で示せれば、発言に説得力が増し、実務でも評価でも有利になるからです。
たとえば、「〇時間の残業が発生している」「〇名体制で対応した場合のコスト差」など具体的に示すことで、対策の検討や提案も通りやすくなります。
管理職を目指す方だけでなく、「委員に抜擢された」「役割を担うことになった」という段階でも、簿記で身につけた“数字の視点”が強い味方になります。
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看護師20年目の私が簿記を学んだリアルな体験談
勉強法と教材
私は【スタディング簿記3級】を活用しました。
スキマ時間にスマホで学べて、動画も短くわかりやすい。
ノートを取らず、インプットとアウトプットを短時間で繰り返し、時間がかかりましたが6か月で合格できました。

簿記3級の賞状
学んで変わったこと
簿記を学んだことで、知識だけでなく「世の中の見え方」そのものが変わりました。
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ブログ収益の仕組みがよくわかるようになり、アフィリエイトや広告収入の背景が見える
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ニュースで聞く「物価」「税制」の話題も、なんとなくで流さず理解できる
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そして何より、わからないことが減ったことでメンタルが安定。情報に振り回されなくなりました
知識は「自信」に変わります。数字やお金に対する不安が減るだけで、日常のストレスもぐっと減りました。
簿記3級試験はCBT?統一試験?どっちがおすすめ?
結論から言うと、「すぐに受けたい・日程を自分で選びたい人」はCBT試験がおすすめです。
もし、当日都合が悪いなど変更したい場合は受験日の3日間前にまでなら可能です。
簿記CBT試験の日程変更は、受験日の3日前までなら可能です。変更は、CBT-Solutionsのマイページから行えます。ただし、変更後の日程が、最初の申込日から120日を超えないように注意が必要です。また、変更後の日程に空席があることも条件となります。
一方で、「紙で解きたい・試験会場の雰囲気で集中したい人」は、年3回実施される統一試験(筆記試験)を選ぶのが良いでしょう。
詳細は下記を参照してください。
CBT試験とは?体験して感じたこと
私は今回、CBT試験(パソコンで受ける方式)を選びました。
理由は、「好きなタイミングで受験できるから」。
CBTは全国のテストセンターで随時受験できるのが魅力です。
ただ、受ける前は不安もありました。

CBTってパソコン?どうやって解答するの?

電卓やメモってどうなるの?

実際に受けてみると、こんな感じでした。
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試験時間は60分(筆記と同じ)
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メモ用紙2枚+ボールペン1本が支給される
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パソコン上でメモや計算はできず、紙に書く形式
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パソコン画面に残り時間が表示される(時計はなし)
- 荷物はロッカーに預ける(持ち込めるのは、電卓のみ)
最初は操作に戸惑いましたが、模擬試験(模試)で何度か練習すると、問題なく対応できました。
焦りやすい人は「画面の残り時間表示」に注意。私は思った以上にドキドキしました…!
📝 CBTと統一試験、どちらが向いている?
項目 | CBT試験(パソコン) | 統一試験(筆記) |
---|---|---|
受験日 | 自由に選べる(随時) | 年3回(2月・6月・11月) |
会場 | 全国のCBTセンター | 商工会議所など指定会場 |
形式 | パソコン操作(マウス入力) | 紙に直接記入 |
メモ・計算 | 紙のメモOK/画面メモ不可 | 試験用紙にそのまま書ける |
向いている人 | 忙しい/日程を調整したい | 紙が好き/パソコン操作が苦手 |
看護師におすすめなのはCBT試験
看護師のようにシフト制で予定が読みづらい方には、CBT試験がおすすめです。
自分のペースで予約できるので、勉強と仕事の両立もしやすいです。
一方で、「紙の方が得意」「落ち着いて試験を受けたい」タイプなら、統一試験のほうがストレスなく取り組めるでしょう。
迷ったら…
「CBT試験で受ける予定だけど不安…」という方は、事前に模擬試験(模試)をパソコンでやってみるのがおすすめです。操作に慣れるだけで、当日の安心感が全然違います!
簿記3級で十分?看護師にとっての勉強目安
結論:まずは簿記3級で十分です。
看護師が「副業」「家計管理」「職場の数字対応」に活かすなら、3級の知識がしっかり役立ちます。
簿記3級で身につくのは、こんな実力です
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✅ 個人事業主レベルの収支の把握ができる
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✅ 小規模な職場の経理・事務の感覚がつかめる
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✅ 医療現場でも「数値で考える力」がつく
簿記3級は、まさにお金と数字の“読み書き”ができるレベル。
これは、看護師としてのスキルに“数字という武器”を加える意味で、十分な土台になります。
それでも2級が必要になる人
簿記3級で日常や副業には十分対応できますが、将来的に“数字を仕事に活かしたい”と考えている方には、簿記2級もおすすめです。
とくに、以下のような目標がある方は、2級を視野に入れてみてください。
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🔸 将来、開業・起業・訪問看護の経営者を目指す人
→ 損益管理・財務諸表の読み方など、事業経営の基礎を深く学べます。 -
🔸 医療法人やクリニックで、事務や会計の責任を担いたい人
→ 管理会計や財務の知識が求められるポジションに役立ちます。 -
🔸 簿記を“キャリアの軸”に転用したい人(医療事務・経理など)
→ 数字に強い人材として転職市場でも差別化が可能に。
簿記2級は商業簿記に加えて工業簿記も学ぶため、合格までの学習時間は350~500時間程度増えます。簿記3級では、50~100時間程度と言われているので、学習量は増えます。
簿記2級は本気で“数字を使って仕事の幅を広げたい”人には大きな武器になります。
まずは3級でOK
日々の仕事や家計管理、副業の確定申告に活かすなら、簿記3級からのスタートで問題ありません。
簿記の基本となる「お金の流れ」や「帳簿の考え方」がわかるだけでも、数字への苦手意識がぐっと減り日常での判断力が上がります。
「簿記の概念」を理解し、数字を“読める”ようになることが第一歩。
無理に2級を目指すよりも、3級の内容をしっかり身につけた時点で、すでに大きな成長です。
忙しい看護師でもできる!おすすめの簿記勉強法
独学派におすすめ
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『スッキリわかる日商簿記3級』(TAC出版)
- 「みんなが欲しかった!簿記の教科書日商3級商業簿記」
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YouTube:ふくしままさゆき先生、公認会計士たぬ吉、CPAラーニング
スキマ時間で効率よく学びたい人
1日30分×2か月でも十分合格できます。
「勉強が久しぶり」「スキマ時間に効率よく勉強したい」という方にもおすすめです。
まとめ:看護師の未来に簿記という「数字の力」を
「私は医療職だから、数字は苦手でいい」
そう思っていた昔の自分に、今ならこう伝えたいです。
簿記を学んだことで、副業、転職、家計、将来設計すべてが変わり始めました。
看護師こそ、「数字の武器」を持つべきです。
数字がわかると、選べる道が増えます。
今からでも、決して遅くありません。
まずは簿記3級のテキストを1冊。
「わからない」が「わかる」に変わる喜びを、あなたにも感じてほしいです。
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